本プロジェクトの概要
本プロジェクトは、低コスト化したユビキタス環境制御システム(UECS)を、日本において現在の施設園芸生産の中心を担っている中小規模園芸施設に導入することにより、これらの生産性を高めるスマート施設園芸を実用化することを目的にしております。この目的を実現するために必要な手法の開発・実用化と、その効果を確かめ、普及につなげる生産者施設の実証試験を実施します。手法としては、(1)汎用のオープンソースハードウェアに準拠したコンピュータ基板(Raspberry PiとArduino)を利用した低コストUECS機器の開発環境の整備、(2)既存のマイコン温室コントローラにUECSアダプタを付加してスマート施設園芸の実践を可能にするリニューアル手法の確立、(3)日本の離散多棟施設を無課金で接続して施設環境データを交換できる無線通信ネットワークの提案、(4)UECS準拠の機器に汎用的に使用できる各種アプリケーションソフトウェアの開発と実用化がテーマです。また、実証試験に関しましては、(1)宮崎県、(2)山口県、(3)岡山県、(4)香川県、(5)神奈川県、(6)埼玉県の生産者施設に開発した低コスト化UECSを試験導入し、生産性・経済性の評価を行います。このために、各県の試験場や普及部門にも試験研究機器を設置して、円滑な試験の実施と低コストUECSによるスマート施設園芸のスムースな普及を推進します。この目的で、下記の9件の研究課題を設置して、プロジェクトを推進いたしました。
研究課題
手法系実証系研究コンソーシアムの設置プロジェクトを円滑に推進するために、「UECSスマート施設園芸実証研究コンソーシアム」を設置しました。 研究代表者: 星 岳彦[所属機関名:近畿大学] 構 成 員: 学校法人近畿大学、国立大学法人岡山大学、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター、国立大学法人九州大学、株式会社ワビット、三基計装株式会社、宮崎県総合農業試験場、山口県農林総合技術センター、岡山県農林水産総合センター、香川県、神奈川県農業技術センター、埼玉県農業技術研究センター、杉山農園・杉山直樹、宮崎県農業経営支援課、山口県山口農林事務所、埼玉県加須農林振興センター 下記のバナーのリンクをクリックすると、プロジェクトの実施機関等のページを閲覧できます。 |